■ル・トラック(公共交通機関) 
↑長距離用のル・トラック(写真左)は、日本でよく見かける観光バス(大型の)タイプ。
近距離用(写真右)は、トラックの荷台に屋根と座席を取り付けただけの簡素なもの。
トラックを改造した「ル・トラック」は、タヒチ唯一の公共交通機関。
タヒチ島では、地元住民の生活の足として活躍していている。
料金は120CFP〜(夜間は200CFP、長距離は距離による)と、それぞれ異なるが、安くで安全なので、観光客にも重宝する便利な存在。
*通貨「フレンチ・パシフィック・フラン(CFP)」については『その他』を参照。

パペーテ〜ファアア国際空港やマエヴァ・ビーチ方面のルートは本数が多く、ビーチ・カンバーホテルやSCカルフールへも行くので、観光客にとっても利用頻度は高い。

ショッピングセンター「カルフール」の発着場では、ル・トラックが多数待機している↑

公共交通機関とは言っても、車は所有者(ドライバー)によって新旧さまざま。
←写真の「ル・トラック」は、とてもきれいで乗り心地がいい方。
これはシートがちゃんとクッションだが、板一枚だけなんてものもざら。
勿論アナウンスはなく、降りる時はボタンを押して知らせる。運賃は窓からドライバーor助手席の人に払えばいい。
地元の人の生活(朝が早い!)に合わせて、朝は5時頃から運行されているが、夜間や休日は便数が減ってしまう(長距離は特に)ので、注意が必要。
【タヒチ】というところ

「ル・トラック」のドライバーはとても親切で、乗り場以外でもピックアップしてくれる。
道に立っているだけでも、「乗るのか?」という意思表示をしてスピードを緩めてくれたり。
マルシェでの仕事帰りなのか、助手席に奥さんを乗せて、そして荷台にはマットレスなど、思わず 引っ越し?と見まがうほどの荷物を載せて帰宅途中のル・トラックに、ホテルまで送ってもらったこともあったが、別れる時に一生懸命に手を振ってくれた姿は、今も忘れられない。
CDショップでは、わざわざ封を切って、CD(それも曲を一つ一つ)を聴かせてくれたり。
滞在中、「タヒチの人はいい人だ〜」を連発していた私たち。
24時間 物が買える便利なところに住んでいる私たちにとっては、ショップが早く閉まったり、日曜日が休みだったりすることに正直不便さも感じた。
また、早朝から働く人たちや、夕方のように賑わう朝のショッピングセンターを見て驚きもした。
短い期間ではあったが、タヒチの人たちの生活を垣間見て感じたことは、「人間の本来あるべき姿」。日の出と共に働き、日の入りと共に休む。欧米の便利さも入ってきているとはいっても、守られているものがたくさんあるような気がした。
そして、「人」がいい!至る所で、ポリネシアの人々のあたたかさにふれた。
帰国後、ちょっとしたことでイラついている人を見て、日本人の余裕のなさを痛感した。
いい家に住み、欲しいものを手に入れる。それで本当の幸せって得られるのだろうか?本当の幸せってそんなものじゃない。タヒチの旅は、そんなことを再確認した旅だった。
 

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